HPVワクチン
HPVワクチン
HPVワクチン(子宮頸しきゅうけいがんワクチン)とは
- 子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種に用いられる薬のことです。定められた期間を空け、同じワクチンを計3回接種します*。
- 子宮頸がんは子宮の入り口である子宮頸部に生じるがんで、原因のほとんどが性交渉によるヒトパピローマウイルス感染です。ウイルスに感染しても約90%は細胞に異常をきたすことはありませんが、ごく一部の人ではがんになる前の段階(異形成)を経て数年から数十年かけて子宮頸がんになることがあります。
- HPVワクチンは市区町村が主体となって実施する定期予防接種や、次で説明するキャッチアップ接種にて無料で受けられるほか、定期予防接種の対象年齢以上の人が任意(全額自己負担)で受けることもできます。
- HPVワクチンについては以前、接種後に生じる可能性があるリスクが十分周知できていないとされ、2013~2021年の間に接種を勧奨する取り組みが控えられていました。現在はワクチンのリスクよりも有効性のほうが明確に上回ると判断され、接種を推奨する取り組みが再開されています。該当期間に定期予防接種の対象年齢で無料接種の機会を逃した方には、特例の“キャッチアップ接種”でワクチンの費用補助がなされています。キャッチアップ接種は2025年3月末までで、1997年4月2日~2008年4月1日**生まれの女性が対象となります。
HPVワクチンのキャッチアップ接種
接種の対象となる方
※2 過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)については、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください。
- 平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性(※1)
- 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない(※2)
※2 過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)については、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください。
接種スケジュール
※いづれも、1年以内に接種を終えることが望ましい。
※シルガードⓇ9は、15歳未満はスケジュールが異なります。
※1※3※5 1回目から1ヵ月以上あける
※2 1回目から5ヵ月以上、2回目から2ヵ月半以上あける
※4※6 2回目から3ヵ月以上あける